コスト削減の7つのポイント +  1

コスト削減の7つのポイント + 1

近年の建設コスト上昇に対して、コストを抑えながらも効率的かつ高品質な施設を実現するための設計者によるVE(バリューエンジニアリング)提案を以下にまとめました。

建築のコスト削減 7つのポイント + 1

 

近年の建設コスト上昇に対して、コストを抑えながらも効率的かつ高品質な施設を実現するための設計者によるVE(バリューエンジニアリング)提案を以下にまとめました。

 

1. 設計の見直しと最適化

設計の初期段階で徹底的に無駄を洗い出し、コストと機能のバランスを追求します。

 

仕様の調整
必要最低限の機能に絞ることで、過剰な仕様を削減。豪華な内装や高価な仕上げ材料を見直し、実用性を重視した仕様に変更することで、大幅なコストダウンが可能です。
**例**: 一部の高価な仕上げ材を耐久性の高い標準材料に置き換え。

 

動線の効率化
動線とゾーニングを最適化し、不要なスペースを排除します。清潔区(衛生管理エリア)や作業エリアの配置を慎重に計画し、無駄な移動を削減することで、建築面積を抑えるだけでなく、生産効率も向上させます。
**例**: 清潔区をコンパクトにしつつ作業効率を最大化するレイアウトを採用。

 

VE(バリューエンジニアリング)の実施
設計段階からVEの手法を取り入れ、必要な機能を保ちながら、コストパフォーマンスの良い設計を提案します。
**具体例**: 構造材の選定を見直し、軽量化やモジュール化による効率的な施工を実現。

 

2. 材料選定の工夫

材料費の高騰が続く中、コスト削減の鍵は材料選定にあります。

 

代替材料の利用
同等の機能を持ちながら、コストを抑えられる材料を採用。性能や耐久性を満たしつつ、過剰品質を避ける選択が重要です。
**例**: 鉄骨造の一部を軽量鉄骨造に変更し、コスト削減と施工の効率化を実現。

 

地域材料の活用
現地で調達可能な資材を使用することで、輸送コストやリードタイムを短縮。現地加工の製品を活用することで、経済性を高めます。
**例**: 建設現場近くで発生したコンクリート廃材を再生骨材として利用。

 

- **省エネルギー設備の導入**
長期的な運用コストを抑えるため、エネルギー効率の高い設備を選定。初期投資を最小限に抑えつつ、運用費用の削減を図ります。
**例**: 高効率の空調システムや断熱材を導入。

 

3. 工期短縮

工期を短縮することで、人件費や仮設費用を抑えることが可能です。

 

工法の選択
現場作業を最小限に抑える工法を採用。プレキャスト工法やユニット工法を導入し、現場での施工時間を削減します。
**例**: プレキャストコンクリートで基礎や壁面を事前製造。

 

- **計画の効率化**
設計と施工を並行して進める設計施工一括方式(デザインビルド)を採用し、プロジェクト全体の効率を向上。建築工程の重複や無駄を削減します。
**例**: 設計段階で主要設備の配置を確定し、施工をスムーズに進行。

 

4. 業者選定の工夫

適切な施工業者の選定は、コスト管理の要となります。

 

入札方式の活用
複数業者からの競争入札により、最適な価格とサービスを提供する業者を選定。

 

地元業者の活用
地元業者を選ぶことで、輸送費や出張費を抑え、効率的な施工が可能に。
**例**: 地域に精通した業者を採用し、地域特有の課題にも対応。

 

パートナーシップの構築
長期的な信頼関係を構築することで、無駄のない契約条件を実現。

 

5. スケールメリットの活用

プロジェクト規模を活用してコスト削減を図ります。

 

共同発注の実施
他のプロジェクトと連携して資材を一括購入することで、調達コストを低減。

 

プロジェクト全体の分割計画
フェーズごとに建設を進め、コストを分散。初期段階では必要最小限の設備を導入し、将来的に拡張可能な計画を採用。

 

6. 運用コストの視点を取り入れる

初期投資だけでなく、長期的なコストにも目を向けた設計を行います。

 

ランニングコスト削減を重視
設備のエネルギー効率やメンテナンス性を考慮した設計を提案。
**例**: LED照明や高性能断熱材を採用し、エネルギーコストを削減。

 

メンテナンス計画の見直し
メンテナンスが容易な設計を取り入れ、将来的な修繕コストを削減。

 

7. 必要な部分のみにフォーカスする

建設プロジェクトを効率的に進めるため、必要な部分にリソースを集中します。

 

フェーズ化の実施
最も必要な部分を優先して建設し、拡張計画を後回しにする戦略。
**例**: 初期段階では加工エリアを優先的に建設。

 

スペースの共有化
同じスペースを複数の用途で利用する設計を採用。これにより、建築面積を削減し、コストを抑えることが可能です。

 

設計段階でVEを活用することにより、建設コストを抑えつつ、機能性や効率性を損なわない施設の実現を支援します。

 

コスト削減への +1

 

提案する一押しのコスト削減手法:  補助金活用

 

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